好き、なんだよ。

「これは後で朽木にやるよ」


「私はいいから栄木さんにあげなよ」



だから、気にすんなって。


って、言っても考えちまうんだろうけど。



「うさぎと言えば朽木だろ。元うさぎ係りだし、うさぎのハンカチ大事にしてるし。好きなんだろ、うさぎ」



物持ち良いよな。


高校3年生になっても、まだ小学時代のハンカチ使ってるなんてさ。


地球に優しいって、まさにこういうこと。



「ま、まあ...」


「だからやるよ。夏音は特別うさぎ好きじゃねえし、大丈夫だ」


「じゃあ、お言葉に甘えて」



喜ぶと思ったのだが、朽木は顔を歪めた。


そして、唇をぎゅっと噛んだ。


オレはその一瞬を見逃さなかった。