好き、なんだよ。

「そういやさ、朽木、きのこ系も嫌いだっただろ?椎茸の食感がどうのこうのっつってさ...」


「それは香西くんもでしょ?私だけ好き嫌い多いみたいな言い方しないでよ」


「は?そんなこと言ってねえし」



と、言い争ってみたり、



「そう言えば、朽木の伝説の縄跳び、もっかい見せてくれよ」


「嫌だよ。変な跳び方だって散々バカにしてきたじゃん」



って、思い出話で盛り上がったり...。


一度話し出すと止まらないから不思議だ。


思い出がぶわーっと波のように押し寄せてきて、そしてある時突然引いていく。


その瞬間にオレたちは店を出た。


気づいたら10分で食べ終わったのに、時計を見ると入店時から針がちょうど1周していた。