好き、なんだよ。

「朽木ってさ、うどん好きだったっけ」



それが疑問符となってオレの前に現れた。



「まあまあかな」


「好きか嫌いかだったら?」


「それなら好きかな。前は嫌いだったけど」


「だよな。オレ給食の時にソフト麺半分もらって食べてた気がするもん。あと牛乳も飲まなかったし、ドライフルーツがめっちゃ入ったパンも嫌いだったよな?」


「良く覚えてるね」



そりゃ、覚えてるだろ。


ずっと同じグループだったんだし。



「まあな。オレは記憶力がいいんだ」



それだけ...じゃねえよ。


本当はな、


ずっと...


ずっと見てたからなんだよ。


目の前で、色んな食べ物に色んな表情をするお前を見てたからなんだよ。


嫌いなものをもらうのも、


あげるのも、


2人でやってたから、


分け合ってたから、


覚えてんだよ。


記憶力が良すぎて......


溢れてくる。