好き、なんだよ。

昔はこうやって歩いてたのにな。


朝の登校の時は、朽木のランドセルについてるうさぎのキーホルダーを目印に走っていって、ランドセルを叩いて驚かせていた。



「玲音くん、おはよ」



朽木は怒りもせず、ただ笑ってた。


オレはきっとその笑顔を見たくて


無意識に構っていたのかもしれない。


おはよって返してくれるのを待っていたのかもしれない。


今となっては、もうその時の気持ちなんか思い出せないけど、


でも、なんとなくは分かる。


朽木奈和の隣にいたかった。


側にいて笑ってて欲しかった。


たぶん、それだけ......だったんだ。