好き、なんだよ。

小学6年生の卒業式前の最後の時間でお別れ会が行われた。


その時に事件は起きた。


クイズ大会やビンゴ大会、カラオケ大会、椅子取りゲーム、だるまさんが転んだなど色々なことをして皆で最後の思い出作りをした。


その最後に宝探しゲームというのをやった。


自分のお気に入りのものを1つ先生に渡し、先生が教室のどこかにそれらを隠す。


私達が隠されたお宝をゲットするというもの。


その頃は真面目だったから、先生の言う通りにうさぎのキーホルダーを出してしまったのだ。


そして、私はうさぎのキーホルダーを手放してしまった。


玲音くんが必死になって探してくれた大事なキーホルダーを手放すなんて、高層ビルの屋上から突き落とされるくらいの衝撃と悲しみだった。


誰の手に渡ってしまったのだろうとキョロキョロ見回すと、なんと栄木さんが持っていたのだ。


私は生憎誰の宝も見つけられなかったため、交換してなんて言うことも出来ず、泣く泣く諦めたのだった。