好き、なんだよ。

小学5年生の時。


あるものを無くして私は教室中を探し回っていた。


そこに玲音くんが委員会の仕事を終えてやって来た。



「奈和どうした?」


「探し物してて...」


「探し物ってなんだよ?」


「キーホルダー。お母さんに買ってもらった、うさぎの...」


「ああ、あれか!いっつもランドセルにつけてるやつ」


「取れちゃったみたいなんだ。探しても見つからないから、もしかしたら捨てられたのかも...」



玲音くんが私のそばに来て、優しく頭を撫でてくれる。



「奈和、泣くなよ」



私は口をへの字に曲げてうつむいていた。


もう、半分泣いてた。


諦めていた。


だけど、


そんな私に、彼は言ったんだ。



「オレが絶対見つけるから」