好き、なんだよ。

――パシャッ。


スマホのカメラの音が少し懐かしい。



「これでいいかしら?」


「あっ、大丈夫です!ありがとうございました」


「ちょっと待ってね。あたしたちも撮ってもらうわ。ちょっとお父さん!」



たまたま遭遇したおばさんはご主人と来ていた。


知らぬ顔でそっぽ向いていたご主人だったが、カメラの前に立つと奥様の肩に手を回し、ピースしていた。



「はいっ、撮れました!」


「ありがとね」


「ありがとう」


「あたしたちみたいにずっと仲良くするんだよ~!」



おばさんの言葉に苦笑いするしかない私達。


お2人は光の中に吸い込まれていった。