好き、なんだよ。

※回想


一昨年の夏頃だったと思う。


後ろの席の彼がなんだか眠そうにしているから声をかけたんだ。



「玲音くん最近眠そうだけど、どうしたの?」


「ああ、バイト。週5でやってるから」


「週5?なんでそんなに...」


「朽木は知らないよな。オレのオヤジ自殺して母さんは入院してるから金ねえんだよ。アネキは特待生だけどバイトして母さんの見舞いにも毎日行ってるし。男のオレがもっとがんばんねえとダメなんだよ」



そう...なんだ。


私の知らない3年で色々あって、色々変わったんだと痛感した瞬間だった。