好き、なんだよ。

2年前。


私はここで過ちを犯した。


嫉妬心から栄木さんの私物を盗んでここに埋めようとした。


今では完全に他の部分と同化しているが、確かに私はここに穴を掘って入れようとした。


穴に落として見えなくしてしまえばいい。


そんな恐ろしいことを考えていたのかと思うとぞくぞくする。


手を合わせるのはおかしいから、立ったままお辞儀をした。


深く深く何十秒も頭を下げていた。


2年前の出来事を栄木さんは知らない。


知っていたとしたら、私にあんなに優しくしないだろう。


いや、でも栄木さんは誰よりも心が温かい。


冷えきった私とは100℃以上差がありそうだ。


そんな子が私みたいな悲壮感漂う女を放っておくわけないか。


きっと、私が泣いて謝ったら、優しく抱き締めてくれただろう。


そんなことにはならなくて良かったけど、でも...今では本当に反省している。


あんないい子を私はもう憎んだり、恨んだりできない。


純粋に幸せになってほしい。