好き、なんだよ。

いくら話しても分からねえ。


なら、力ずくで分からせてやるしかねえだろ!


オレは拳を振り上げ、樋口の顔を目掛けてパンチした。


しかし、やはりオレは拳を掴まれ、逆に腹にパンチを食らった。


壁に背中を打ち付け、あまりの激痛に倒れ込む。


こんなところで負けてられっか。



「力でだって口でだって君は俺に勝てない。そんなの分かってるだろ?これ以上傷を作ると君の大事な大事なカノジョが泣いてしまう。さあ、時間だ。早く帰れ」


「帰らない。言いたいことまだ言ってねえ」


「君は話が長すぎる。尺に収まりきらないからもういいかな?」


「良くねえよ!」



良いわけねえ。


オレがここに来たのは、


オレ自身がケジメをつけるためだ。


終わらせるためだ。


そして、


あいつに、


朽木奈和に、


もう一度笑ってもらうためだ。