好き、なんだよ。

最初の公演よりは大分慣れてきて、自分の言葉のようにすらすらとセリフを言えるようになった。


ミュージカルのように白雪姫と歌うシーンがあるのだが、夏音に鍛えられたお陰で歌も上達し、気持ち良く歌うことが出来た。


そして、運命のあのシーン。


毒リンゴを食べ、眠りについた白雪姫に王子が近づき、キスをする。


オレは覚悟を決めていた。


するならここだ、と。


これは男としての香西玲音の決意だった。


オレの気持ちを入れる。



「愛してる...」



そして、オレは夏音の唇に熱を与えた。