好き、なんだよ。

1日目は緊張もしていたし、やることも多かったからあっという間に時は過ぎた。


クラスの午後の公演と夏音のアンサンブル発表が無事終わり、オレと夏音は写真展を見に行くことになった。



「わたしね、おじさんがカメラマンでねぇ、写真ばっかり撮られてたから笑顔作るのは得意なんだよ」


「そんな感じするわ。夏音の笑顔めっちゃ可愛いもん」


「ふふっ。ありがとう」



と話しながら階段を降りていた時だった。



「先生、泣いてる人がいまーす!」



誰かの大声がホールに響いた。



「えっ?どうしたんだろ?」


「行ってみるか」


「うん」



最初は野次馬根性で紛れ込んだのだが、しゃがみ込んで泣いているのが朽木だと分かった瞬間、オレは人混みを掻き分け、彼女に近づいていた。