好き、なんだよ。

相澤がトイレに行っている間、オレは会いたくもない相手と会ってしまった。



「あっ...」


「あっ...」



互いに1度は口をつぐむ。


しかし、先にあちらが口を開いた。



「あんた、奈和になんかしてないでしょーね?」


「してねーよ。第一そんな余裕ない。オレは劇で忙しいんだ」



ん?


待てよ。


こいつ、使えるじゃねえか。


目的のためなら手段を選ばないことも大事だ。


利用しよう。



「まあ、あんたにしては上手くやってたと思うけど」


「それなんだが、オレが下手くそで下手くそでヤバすぎるって朽木に言ってくれないか?」


「は?意味不明。またなんかしようと...」


「オレだって18だ。もうそんなことしねえ」


「じゃあ何?」


「興味を引かないとあいつ見に来ねえと思って」



森下はふ~んと意味深に鼻を鳴らす。



「奈和の評価なんてあんたに関係なくない?もしかして奈和のこと...」


「違う。それは違う。違うんだがな...その...つまり...」