好き、なんだよ。

「もう大丈夫?」


「はい、大丈夫です」


「奈和がお世話になりました」



栄木さんから由紀ちゃんに連絡してくれて、私は由紀ちゃんと途中まで一緒に帰ることになった。



「奈和また無理したんでしょ。なんかあったら言ってって言ったのに」


「ごめん。でも急に泣きたくなっちゃったんだ。ほんとごめん」


「謝んなくていいよ。それより何があっ......」



由紀ちゃんが突然黙り込んだ。


視線の先には、春くんがいた。



「奈和ちゃん、ごめん。保健室にいたってさっき栄木さんから聞いて...。一緒に帰ろう。奈和ちゃんと話がしたい」


「あんた、どの面下げてここにいんの?!意味不明!奈和がどんだけ辛い思いしたか分かってんのっ?!」



由紀ちゃんが殴りかかろうとして慌てて口を挟んだ。



「明日でいいかな?今日はもう帰りたい」


「奈和...」


「2人共ごめんなさい。明日も頑張ろうね!ってことで、帰ろう!私はもう元気だよ」



1人でテンションが上がってしまってスキップしながら昇降口に向かう。


私に着いてきたのは由紀ちゃんだけだった。


由紀ちゃんに睨まれて春くんは来られなかったんだと思う。


帰り道、由紀ちゃんも深入りはせず、この前言ったように、自分で決断するように促してくれた。


由紀ちゃんのあったかさで私は生き延びることが出来たようだった。