好き、なんだよ。

由紀ちゃんと分かれた後、のんびりふらふらと歩きながら、春くんがいるはずの写真展の会場にやってきた。


写真好きの生徒がお気に入りの写真を持ちより、ラミネートした写真がコルクボードに飾ってあった。


春くん、どこだろう?


捜してみてもいないし、話しかけられないから、きっと休憩中なんだ。


なら、大人しく1人で芸術鑑賞といこう。


春くんのはどれだろう?


端から順番に見ていく。


プライベートで撮ったであろう猫の写真や空、海など自然を題材にした写真もあって見ていてわくわくした。


その世界観に引き込まれそうになる意味深な写真やモノクロの写真を何十枚も組み合わせて犬のイラストを浮かび上がらせるという作品もあった。


そして最後の方に春くんの写真が並べられていた。


私と撮りにいったであろう桜の木の写真。


夏祭りの写真。


スイーツの写真。


誰もいない体育館の写真。


授業の後の白くなった黒板の写真。


部活ごとの練習風景。


和気あいあいとした先生たちの職員室の写真。


など色んな系統の写真が飾られていたけれど、1番目を引いたのは......