好き、なんだよ。

「やべやべ、ティッシュ!朽木、ティッシュは?」


「は?」


「鼻血なんだよ。助けてくれよ!」



鼻をつまんで上を向き、必死に体内に血液を戻しているみたいだけど実は間違っている。



「待って。今出すから」



慌てて駆けつけ、駅前で配られたティッシュを3このうちの1つを出す。



「はい、これつめて」


「今離したら血が...」


「少しくらい垂れたって大丈夫。私を信じて」



彼は恐る恐る手を離して鼻にティッシュを一瞬でつめた。


鼻の周りをティッシュで覆う。



「下向いたままで付け根を押さえて5分待てば止まるよ。じゃあ私行くね」



一緒にいてはいけない。


病人を置いて帰るのは心配しかないけど...しょうがない。


立ち上がろうとすると、彼が私の腕を掴んだ。



「行くなよ」


「いや、でも...」



バイトがある。


そう言えばいい。



「バイトなの。遅れたらまずいから行くしかない。ごめん」



今度こそ立とうとした、のだけれど...。