好き、なんだよ。

文化祭まで残り3週間を切ったある日。


放課後の撮影を終えた後、由紀ちゃんが話しかけてきた。



「なーお、一緒に帰ろ」


「いや、でも私春くんと...」


「もう許可取ってある。行きたいところあるんだけど着いてきてもらってもいい?」


「うん...」



春くんのことが気になる。


杏奈ちゃんとまだ部室にいるみたいだし、このままいい感じになってしまったらと思うと気が気でなかった。


だけど、由紀ちゃんに頼りたい気持ちの方が何倍も大きかった。


このままでは胸の風船が色んなものを吸い込み過ぎて爆発してしまうのではないかと思っていたから。