「2年2組はここだね。うちは8組だからちょっと遠いけど、大親友の奈和に呼ばれたらどこにいたって飛んで来ちゃうんだから」


「ありがとう、由紀ちゃん」


「礼は要らないよ。大親友なんだから当たり前さ。ってことでお互い頑張ろ!」


「うん」



さっき頑張らないでって言ってたのにな。


頑張るのは当然だ。


去年みたいにならないように細心の注意を払って過ごさねば。


由紀ちゃんの背中を名残惜しく見えなくなるまで見つめた後、私はようやく2組の扉と向き合った。


恐る恐るドアに手をかける。



「ふぅ...」