春くんが家の前まで送ってくれた。


曲がり角で彼の姿が見えなくなるまで手を振り、ふと顔を上げて夜空を見上げると、初雪が舞っていた。


明日はホワイトクリスマスだ。


私の心もこの雪のように真っ白な状態から色付けられていくのかな。


どうか黒く濁りませんように。


私は冬空に願いを飛ばした。