好き、なんだよ。

樋口くんは黒を貴重としたシンプルなモノトーンコーデでやって来た。


私みたいにデートだと浮かれて普段しないメイクをしたり、エンジ色の膝丈スカートにブーツなんていう無意味な努力はしない。


おしゃれに疎すぎるというわけでもないが、1軍さんみたいにバッチリメイクに膝上スカートにアンクルソックスなんていう、上級な制服の着こなしはまず無理だ。


私は無難に着こなしていればいい。


そうやって過ごしてきたから今の中途半端な私が出来上がってしまったのかもしれないのだけれど...。



「朽木さんは絶叫系いける人?」


「私は全然大丈夫」


「俺絶叫系大好きなんだよ。落ちるより回る派。朽木さんは?」


「私は意外と何でも乗れるよ」


「へぇーすごいね。頼もしいよ。じゃあ1発目はここの名物ジェットコースター乗っていいかな?」



私は大きく頷いた。


そしてここから始まる......


絶叫系ループ。