好き、なんだよ。

帰り道、由紀ちゃんと一緒に歩いてる時にあの視線のことを相談してみた。


リレーよりも私にとっては重要なことだ。



「なんかストーカーぽくない?それ先生にも言った方がいいよ。あと、ぐっちーにも。あの人は頼りになるから。ってか、原因がぐっちーなんじゃない?」


「えっ?」


「ぐっちー中学ん時からめっちゃモテてて今もファンがいるらしいよ。そいつらに嫉妬されてんじゃないの?それで睨まれちゃってんだよ、きっと。この際付き合っちゃえばいいのに。そしたらそいつらも懲りるし、何かあってもぐっちーが守ってくれるでしょう?」


「由紀ちゃんすぐそういうこと言う。樋口くん、私のことそんな風に思ってないって」


「なら、奈和はどうなのよ?ぐっちーのことこれっぽっちも好きじゃないの?」



由紀ちゃんに聞かれ、俯いて爪先を見てしまう私。


この気持ちをどう説明したらいいか分からない。


好きか嫌いか聞かれたら絶対好きだけど、それが恋なのか恋じゃないのかが分からないんだ。


恋かなって思ったこともあったけど、考え直してみたらやっぱり違うのかもって思ったりして、全然前に進めない。


進みたいのに進めないでいる。


黙りこんでしまった私に由紀ちゃんが語りかける。