好き、なんだよ。

――パンッ!



銃声と共に放たれた樋口くんの力強い言葉が私の心を射抜いた。


一瞬クラっと来たがなんとか耐える。


いかん、いかん。


私の出番はまだなんだから倒れている場合ではない。


走り終わったら思いっきり地面に倒れ込もう。


そうそう。


そのいきだ!


なんてとんちんかんなことを考えている内に前島さんが半周にさしかかろうとしていた。


順位は4チーム中2位。


いい位置につけている。


勝ち上がればタイム次第では決勝にもいける。


このまま彼に繋ぎ、私が順位を下げることなく樋口くんに繋げたら1位も夢じゃない。


ふう~っ。


深呼吸して気持ちを整える。