好き、なんだよ。

その後は残る競技が玉入れだけになり、私は撮影をメインにやっていた。


私が大玉を転がしている間に、フットサルチームは準々決勝で惜敗したとクラスメートから教えられた。


樋口くんの勇姿を収められなかったことが残念だし、思い起こせば私のクラスはあんまりいい結果を残せていないからなんだか悔しかった。


何か1つだけでもいいから1位になりたい。


高校生活でたった1度きりの体育祭を全力で駆け抜けたい。


なんて思っても手遅れだ。


午後のリレーくらいしか逆転のチャンスは残っていない。


リレーは他の種目よりも配点が高いらしいのだけれど、生憎メンバーでない私には関係ない。


私に出来るのは写真を撮ることだ。


一瞬一秒の輝きを逃さないよう、この瞳でベストなタイミングを見極めてシャッターを切るんだ。


ぐずぐずしている場合じゃない。


行こう。


輝きが失われないうちに。


と思っていたのだが、


事件が起こった。