好き、なんだよ。

その後も上手くカットし、パスを回し、相手チームに入れる隙を与えずに時間を進めた。


その結果1-0で次の試合にもコマを進め、その次も勝ち、明日の準々決勝まで残った。


私は樋口くんに声をかけに行こうとしたけれど想像以上にファンだと思われる子が寄って集っていたから、離れたところからその頑張りに拍手を送っていた。



「人気者は大変ねえ。何とも思ってない女子に手を振ってファンサービスしなきゃならないんだからね。あたしが男だったら嫌だわ」


「由紀ちゃん感情が顔に出がちだからね。アイドルとか向いてないかも」


「奈和、今日はやけにズケズケ言うね~。ま、そっちの方がいいと思うけど」



由紀ちゃんと話しながら私は教室に向かって歩いた。


樋口くんが帰ってきたらなんて声をかけようかと考えていた。