好き、なんだよ。

由紀ちゃんが本気モードになる中、樋口くんはまた編集作業を進めていた。


オープンスクール用の動画が終わり、どうやら次は卒業式用だ。



「そういうのってさ、フツーは教師がやるんじゃないの?」


「頼まれてるし、一応放送部だしこのくらいやるよ。体育祭でも写真も動画も撮る」


「じゃあ、奈和もガンバだね!」


「うん、頑張る」


「よろしくね、朽木さん」



樋口くんに言われる言葉は全てが透き通っている。


どこも濁っておらず、たしかに私を信じて言ってくれているのだ。


樋口くんや由紀ちゃんのお陰で、なんとか前に進めそう。


気分が良かったせいか、いつもよりお弁当が美味しく感じた。