好き、なんだよ。

「朽木さんは何に出るの?」


「私は人数が足りない団体競技に回ろっかと」


「朽木さんは偉いね。俺なんて自分のことしか考えてないよ。回りを見て動けるってさすがだね」


「そ、そうかな?」



樋口くんは私を良く誉めてくれる。


夏休みに一緒に行った夏祭りでも、写真が上手く撮れると必ず私のことを誉めてくれたんだ。



「俺が言わなくても朽木さんがいいポジションに行ってくれるし、角度の付け方とかほんとに上手くて助かってるよ。ありがとう」



この言葉でどれだけ救われたことか。


バイト、うどん、失恋の不幸三銃士に樋口くんの幸福メッセージがあることで全部帳消しになったんだ。


私は密かに樋口くんに惹かれ始めていた。