好き、なんだよ。

「最低だよね。だから...忘れて。同じクラスにいてもガン無視してもらって構わない。由紀ちゃんには私が香西くんにそう言ったって言っておくから」


「当たり前だ。2度と口もききたくない」



心臓をピストルで何発も打たれているかのような衝撃と痛みが走る。


こんなので泣いちゃいけない。


自業自得なんだ。


泣くなんておかしい。



「プレゼントは捨ててもらってもいいよ。とりあえずここで投げつけるのは無しで」


「言われなくても分かってる。オレだって17だ。近所迷惑なことはしない」


「じゃあ...」



そう言って私は彼をもう一度見つめた。


泣きそうでその次の言葉が出て来ない。


本当はずっとそばにいたい。


私がキミの隣にいたい。


隣で笑って


泣いて


時に喧嘩して


これからもずっと一緒に歩いていきたい。


でも、彼の運命の人は私じゃなくて、


同じ名前で


私より何倍もキラキラしている、


男子が夢見る女子の理想像みたいな、


栄木夏音なんだ。


私はもう足掻かない。


敗けは敗けだ。


敗者はひれ伏して家に帰って1人わんわん泣くだけだ。