好き、なんだよ。

「お誕生日おめでとう!」



朽木の声だった。


小さな町ならどの家にも響き渡りそうなくらい大きな声だった。


オレは立ち止まり、朽木を見た。


ぶっきらぼうに箱を差し出す。



「なんだよ、これ」


「お誕生日おめでとうって言ってるじゃん」


「プレゼント、なのか?」



朽木は頷きもせず、手を差し出したままだ。



「あり、がと」



久しぶりに優しい言葉が出た。


忘れてはいなかったみたいだ。


オレは手を震わせながら受け取った。


そして、


あの疑問を口にする。