好き、なんだよ。

結局オレは宮森町公民館での宴に参加した。


アネキもだいぶ遅くなったがやってきて真っ先に朽木に頭を下げた。


なんのこっちゃと周りにいた宮森町民はびっくりし、一時騒然となったが、アネキがあのハイキングの日のオレの醜態を堂々と話した。


じいばあもおじおばも爆笑。


オレの醜態は喜劇に変わった。


晒されたのは、崖から突き落とされたくらいの衝撃だったが、丸く収まったから良かったとしよう。


知らない人から「誕生日おめでとう」と言われたり、「お手伝いありがとう」と言われ、オレは素直に嬉しかった。


この町をオレの一存で離れてしまったことを後悔させるくらい、この町の人たちは温かかった。