好き、なんだよ。

「いやあ、まさか私がプロデュースしたたこ焼きを買ってくれて片付けの手伝いまでしてくれるなんて、ありがたいわ~」


「いやいや、とんでもないです」


「玲音くんの記憶が小6で止まってるから、なんか不思議。こんなに大きくなって男らしくなっちゃって。髪も染めちゃって。一丁前ね、もう」



朽木ママはたしかに明るい人だった。


まさか、4年半ぶりに会うというのにあの頃と変わらず元気はつらつとしているなんて思わなかったから、圧倒された。



「お母さんうるさい」


「うるさいって失礼ねえ。ほんと、うちの娘は冷たくて困っちゃうわ。パパもいなくて寂しいっていうのに、娘にまで相手されないなんて...。だけど今日は玲音くんが居てくれたから楽しかったわ。また遊びに来てよね」


「あっ、はい」



おそらくまた来ることはない。


この町にくるのは夏音の実家に挨拶する時くらいだろう。


つうかオレ何めっちゃ先のこと考えてるんだよ。


は、恥ずかしい。