好き、なんだよ。

アネキはぼーっとしながらアイスをペロペロと舐め続けていた。


アネキのこの疲労はやはり母が原因であると思われる。


オレもバイトがない日はちらっと様子を見に行くのだが、良くなるどころか悪くなっていっているようにしか見えなかった。


アネキから詳しく聞かされていないが、おそらく別の場所にも転移して母の体を侵食していっているのだと思う。


オレに悟られないよう演技しているつもりだが、バレバレだ。


見かけに寄らず賢いからな。


アネキのことも母のことも祈ってあげよう。


オレは小さな窓をがらがらと開けて夜空を仰ぎ、両手を握った。


そして心の中で呟く。


オレの大切な人達が幸せになりますように。


その瞬間、心地よい夜風が吹き込んだ。


この風に乗って夜空のそのまた向こうまで願いが届くといい。


叶えてくれよ、オレの願い...。


そう、強く強く祈った。