好き、なんだよ。

「いつまで笑ってんだ!いくぞ」



あまりにも長々と笑っていたからさすがに痺れを切らした。



「あっ、ちょっと待って」


「は?行くっていってんだ。早く立て」



1回帰るふりをしてやるか。


少し歩いた後着いてきているか確認するため振り返ろうとした、その時だった。



――べちゃっ...。


「は?お前...は?!何してんだよ!オレの大事なジャージを...。ふざけんな!マジで置いていってやる!この犯罪女!2度と顔見せるな!」



朽木がオレのジャージに泥を投げつけて来たのだ。


この泥を落とすのにどれだけ洗剤と時間と労力を使うのかおそらくこいつは分かっていない。


今度こそと思って段差を登ろうとした時。



「いたっ」



立ち上がろうと力んで痛みが走ったのだとすぐに分かった。


置いていくなんて、やはり出来なかった。