好き、なんだよ。

そんなやつがどうして朽木なのか分からない。


女子を選びたい放題のやつがなぜ凡人を選ぶんだ?


オレは疑問を抱えたまま料理を進め、自分の班の作業が一段落したところで、樋口の班を見た。


夏音の姿がどこにもない。


焦ってちょっと後ろを見ると、男子2人とマシュマロを食べながら遊んでいたのだ。


思い返してみれば、9割が夏音推しなのだ。


ここは戦場なんだ。


手放したら戻って来ないかもしれない。


焦って突進していこうとすると、あいつが目頭を押さえたのが見えた。


ん?


もしかして、


泣いてるのか?


指でも切ったのだろうか。