好き、なんだよ。

「おい、8組まだかよ?」


「俺達待ってる必要なくね?」



夏音が同じ吹部の友達と話している間、オレは仕方なく相澤たちと話していた。


学生あるあるだが、クラス替えから1週間でおおよそのグループになり、キラキラ、普通、地味の3層に分かれる。


オレはさすがに地味っぽいやつらとは話さないが、わりとキラキラでも普通でもない中間を浮遊していた。


見た目は派手だから、完全にヒエラルキーの最上位に君臨している感じなのだが...。


その事実にちょっとオレ自身も驚いている。



「あのさ、くちなおのことなんだけど...」


「あいつがどうかした?」


「くちなおもさ、2人と同じ小学校出身なんだろ?どんな感じだった?昔から可愛かった?」


「はあ?そんなの自分で聞けよ。お前隣だろ?」


「いや、でもなんか...勇気が出ないっていうか...」



勇気が出ない、か。


男として終わってるよな、それ。


言いかけたが、止めた。


滅多にみない朽木ファンだ。


教えてやるか。