好き、なんだよ。

一瞬で凍りついた空気。


他の班の薪からは真っ赤な炎と灰色の煙が勢いよく上がっているが、私の班は消えかかっていた。



「最初はグー、じゃんけん...」


「ぽん!」


「うわぁ、負けた」


「夏音ちゃん弱すぎ」


「マシュマロどーぞ」



キャバクラか、ここは。


マシュマロゲームという凡人には理解出来ない遊びを、こんな緊迫した状況でやっている。



「俺たちは食べようか」


「そう...だね」



結局は樋口くんと2人で食べ始めたのだった。


色んな意味でこんなにも飲み込みづらい食事は人生で初めての経験だった。