「その子に、いじめられる側にも原因があるって、
言ってしまったの。
その日、その子が自殺してしまった。
私の言葉のせいで、彼女は、死んで、しまった」
それから私は、クラス中から無視されるようになったこと、
それから声も出せないくらいふさぎ込んで、
学校に通えなくなってしまったこと、
統合失調症になってしまったこと、全て話した。
話している間中、恵弥くんはきゅっと優しく手を握ってくれていた。
彼の力強くも優しい手が、私を安心させてくれた。
「真美ちゃんは、苦しかったよね。
私を頼りにしていたのに、そんな酷い言葉を言われて、
辛かったよね。
どうして私は間違えたんだろう。
私の言葉がなければ、真美ちゃんは死ななかったのに……。
それに、どうして私は正しいことを言ったのに、
いじめられないといけなかったの。
私が何をしたって言うの。
私を責めていいのは、真美ちゃんだけなのに。
私はもう、言葉が恐ろしくてたまらない。
辛いことばかり起きるなら、何も発したくない。
誰とも、関わりたくないの」
涙がポロポロと零れてきた。
誰かにこんなことを言ったのは初めてだった。
誠治さんにも、家族にも言ったことがない。
こんなこと言われても恵弥くんが困るだけだって分かっているのに、
彼に手を握られていると言葉がするすると落ちてくる。
私はずっと、誰かに話を聞いてもらいたかったんだね。


