お金を払って、エコバッグに買ったものを入れる。
随分たくさん買ってしまったから、少し重い。
両手で引きずるように持って、スーパーを出た。
お母さんはいつも、この重い荷物を持ちながら
家まで帰ってくるんだなと、しみじみありがたみを感じる。
お母さんがいなかったら、うちは回らない。
お父さんは仕事をしてお金を稼いできてくれるし、
お母さんは家のことを切り盛りしていってくれる。
弟だって、優しいところがあるし、
うちの家族はとても素敵な家族だ。
一度私の病気のせいで崩壊しかけたとは思えないほど、
今は順調に成り立っている。
家では、私は常に笑っているようにしている。
学校が大変でも、悲しくなっても、
家ではそんなところは見せない。
大丈夫、大丈夫と言い聞かせて抑えている。
また病気が悪化したと思われたくないから。
私の病気は治ったのだと思ってほしいから。
実際、私は治ったのだと思う。
だってあんまり気持ちの浮き沈みも激しくなくなってきたし、
こうして笑えているし。
学校だって……。
保健室登校をしてしまった今日のことを思う。
私って、ダメだなぁ。変わりたいのになぁ。
バス停に向かうと、女子高生の団体が
すでにバスを待っていた。
近づいていくと、バス停のすぐそばで立ち止まってしまった。
足がすくんで、動けない。
だって、そこにいた女子高生たちは、
中学が一緒だった、あの子たちだったから。
どうしてここに?
ううん、そんなの疑問に思う方が間違っている。
だってこの辺で今どきの女子高生が集まる場所と言ったら
この街くらいだもの。
いてもおかしくない。
今までだって、こういう突然の遭遇は予想できた。
でも、誰にも見つからずに生きてきたから大丈夫だと思っていた。
油断していた。
まさか、こんなところで会うなんて。


