読めないあなたに小説を。




家に帰り、パソコンを起動させて、小説サイトを開く。
今日書き溜めた分をチェックしてから投稿して、メッセージメニューを開いた。


このサイトはリニューアルして、
ユーザー同士でメッセージのやり取りが出来るようになった。


私はここで一人だけ、メッセージのやり取りをしている。


【雪乃誠治】という作家名の人で、
多分名前やメッセージの文体からして男の人だと思う。


私のファンだと言ってくれて、
彼からメッセージを貰ったことがきっかけで、
やり取りをするようになった。


誠治さんは私の他愛ない話を沢山聞いてくれる。


昨日も飛行機雲の写真を添付したら
「綺麗ですね」と言ってくれた。


唯一、家族と学校の先生以外で病気のことを知る存在でもあり、
悩みを聞いてくれる。


いつも的確なアドバイスをくれるから、安心して相談できる。


いつか会ってみたいなと思ったりもした。


もちろん、小説の話に花を咲かせることも多い。


お互いの小説の感想を言い合い、切磋琢磨する、よき同志なのだ。



今日は私からメッセージを送ってみることにした。


まだ、ムカムカしている。


恵弥くんのせいだ。
そのことを書こうと、キーボードを叩いた。