春色のラブレター







「…知ってる」

リリカはゆっくりと片方の私の手をつかんだ。


「自分がうまくいかないからってかんなに当たっちゃった。本当にごめん」



その素直な言葉にさっきの憂鬱さが嘘のように晴れていく。



「私もリリカの気持ちを考えずに浅はかなことしちゃってた。こんな場なのに気分を悪くさせちゃってごめん…」



「かんなが謝ることじゃない。ただ私が悪いだけ」

「あと俺もごめん」

「もうごめんはいいって言ったでしょ」



その言葉で改めて気づかされた。

てか、私も気づくの遅いわ。


二人ともどこか気まずそうにしてるけど、思いっきりフラれたんだね…。





私がリリカに告白しないの?って聞いたとき、リリカは絶対しないって答えた。


もしかして、優弥が自分のこと好きじゃないってこと、勘づいていたのかな。




それなのに、私はあんな無責任なことを……。




「かんな、私のことは気にしなくていいから」

リリカはそう言って優しく頭を撫でてくれる。


なんか、リリカに頭を撫でられると跪きたくなるんだよね……。

なんて言ったらまた怒られるから言わないでおこう!



また怒られても、何度だって誤解を解けばいい。


リリカは私の大切な親友だもん。

リリカなら私のこと理解してくれる。


そう信じていられるから。