春色のラブレター







「かんな!」


私の名前を呼ぶ声がして振り返ると、また影になって、辺りが暗くなった。


額にうっすら浮かんでいる汗がキラリと光る。

涙に滲んでうまく見えない。


だけど私は知ってる。その姿、その影。


「えーっと大丈夫?立てる?」

しゃがんでいる私に大きな手を差し伸べてくれる。

その手を掴むとゆっくり持ち上げてくれた。


「優弥……私ってどうしてこんなに人を傷つけちゃうんだろ」

「……また何かあったの?」