春色のラブレター






「……かんな?」

後ろから声がして振り返ると、優弥とは高さが全然違う、健ちゃんだった。


ぐちゃぐちゃの顔がさらにひどくなっちゃう。


「どうした?」

立ってても変わらないけど、しゃがんで同じ目線になる。

その真っ直ぐな視線に余計に涙があふれてくる。


すると、頭にあたたかいものが触れた。



「かんなはかんなのままでいいと思う」

ぼそり、と小さなこえで健ちゃんは呟く。



私は、私のまま?

その言葉の意味が分からなくて頭の中でぐるぐる回る。



「他の誰かが言ってることより、俺は目の前にいるかんなを知ってるから。

……うまく言えないけれど、俺はずっとかんなの味方だから」


健ちゃん……。どうしてそんなに優しいの。


私は、私のままでいて嫌われてきたのに。
変われない私は変わっていく周りに受け入れられなかった。

それなのに。そのままでいいなんて……。



「えーっと……俺はちょっと、これで」