春色のラブレター







さて、1人でここにいるのもあれだし、そろそろ会場に戻ろうかしら。

相変わらず外までダダ漏れの楽しそうな声に混じってみたい。



この中にあのラブレターの主はいるのかな。

いるとしたら優弥に告白するのかな。 

それはやめてよ。優弥の隣はリリカのものなんだから。
って私が勝手に言うものでもないか。


優弥に恋してるリリカは普段のツンデレのツンが2倍になって素直になれないところもかわいいと思う。

その姿を見るだけでぱっと表情が明るくなって、目が合えば恥ずかしそうに逸らしてしまう。


そんなリリカの姿を近くで見てきて恋に憧れないわけない。

私だって恋してみたい。

さくら色のスカートをはいてデートしてみたい。



だけど、憧れ以上にやっぱり怖い。

男女関係で私は嫌われてるんだもん。

今以上にそういうことで揉めたら取り返しがつかなそうだし。




1人で入るのは緊張して扉のガラス部分から中を覗く。

私がさっき座っていたテーブルにたくさんの人が集まってる。

その真ん中のほうに健ちゃんの頭の先っぽだけが見える。

めっちゃ見にくいけど何か揉めてる??



中に入ろうとしてドアノブに手をかけると、