春色のラブレター







「ちょっと外行かない?」

あまりにも不機嫌な顔で言われるものだから否定できない。

スマホだけ手に持って鞄は椅子に置いていく。


その様子を女子たちがじっと見てくる。

ちなみに誰なのかさっぱり分からない。
もしかして小学校から一緒の子だったり?

みんな変わったなぁ……


でも関係ないよ。
向こうは徹底的に私を嫌っているのだから。

それなら私は近づかないほうがいいでしょ。


リリカはその女子たちにひと睨みさせてから会場を出た。


 

「はぁ、あの子たちも変わらないね」

リリカはドアを閉めるとすぐにため息をついた。

悪口を言われてるのは主に私なんだけど、よく一緒にいるリリカもついでに悪口を言われてしまう。


でもリリカは全く気にしていないようで私の唯一の女友達として隣にいてくれる。

そんなの感謝しかないよ。


会場の外は長い廊下が続いていて、奥に自動販売機と2人がけのソファーが2つ並んでいる。

私たちはそのソファーに腰掛けた。


「ふかふかだぁ」

「めっちゃ沈むね」



このまま寝てしまいそう…………ってだめだ。今日はある目的のために来たんだから。