じりじりと詰め寄る皇。いや悪魔!


『ばかっ!こっち来ないでよ!この色魔!』



『おい おい酷い言われようだな。』


苦笑する皇。その表情さえうっとりするほどだ。



『だいたいなんであたしなの?いくら約束したからってそんなの子供の頃の話しじゃない!それに、あたし、ずっと夢だと思ってたしあたし...』














(子供の頃の記憶がない)





別に平気、なんて事ない、あたしだけじゃないし、不自由なわけじゃ...



今まで幾度も心の中で繰り返してきた言葉達が自然に唇から漏れる。



目頭が熱い。