あたしの心臓がばくばくしているのが自分でも分かる。

皇が肩を軽く押した。
地球の重力に従ってあたしはベッドに仰向けに倒れた。

『嘘?だってあれは夢で』


『花梨。お前に会うまで10年だ。長かったぞ』


皇はあたしにキスをした。