私の彼は魔王様

『よし。じゃ今日ここに泊まって朝になったら直ぐ行こう。』


『ん。』


『ずっと一緒に居てくれ、花梨。』



そう言って皇は目を閉じた。



一時間後。皇の規則正しい寝息が聞こえる中、


あたしはそっとベッドを出て服を着た。


もう一度 皇の顔を見る。



『さよなら、皇。』





そうしてあたしは、一番大好きな、愛した人に、別れを告げた。