私の彼は魔王様

ケルベロスと蓮と一緒にあたしは高級ホテルの部屋の扉の前に立った。


『マスターはこの部屋にいらっしゃいます。』


ノブを持つ手が震える。


『花梨さん、大丈夫?顔真っ青だよ。』

心配そうに蓮が言った。

『うん。ありがとう、蓮さん。』


『さあ、行って。』


あたしは、扉を開けた。