私の彼は魔王様

『蓮さん、あたしどうしよう。笹原さんに皆が不幸になる、って言われても皇と一緒にいたい。皇と離れたくない。』


涙が頬を伝う。



『僕にしなよ。』

『え?』

あたしの涙を親指で拭いながら蓮さんはそっと言った。


『僕なら次期魔王じゃないし、君の恋人になるのに問題はないはずだ。』


優しく砂浜に押し倒される。

銀色の瞳が光った。