私の彼は魔王様

廊下で女子生徒のきんきん声が聞こえた。



『ちょっと、まじかっこいい転校生だって!』

『明日から来るらしいよ!』


『今、居るの? 校門の所?』



『あのやかましい女子生徒は僕のささやかな楽しみを邪魔する気ですか?』



ため息をつく皇。



(いや、ささやかじゃないし!あたしにとっては!)


いまだに皇に心臓ばくばくだから!。