私の彼は魔王様

『もうっ!知ってるくせにっ!皇の意地悪っ!馬鹿っ!』





『言えないならやっぱりお仕置きですね。』



にやり。





(いやーーっ!結局こうなるのっ!)


『さあ、どこから責めましょうか?』


皇がそう言ってあたしに唇を重ねた。

『んっ....っ。』

深いキス。
腕を回して、皇のさらさらの黒髪を手ぐしで触る。

『皇っ、あっ...はあっ!』

皇の親指が唇に当てられた。

『花梨。舐めて?見たいんだ。花梨のいやらしい顔』

『んっ...。』

あたしは皇の親指一本でさえこんなに愛しい。

『...っつ。花梨..はっ..好き過ぎて苦しい。どうにかしてくれ。』


皇が悩ましげに言ったその時。